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上野の新松坂屋&パルコタワーは11月4日開業 テナントを一挙公開

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松坂屋上野店南館跡地で開発が進んでいた複合商業ビルは上野フロンティアタワーとして11月4日開業する。地下1階が松坂屋上野店、1階から6階がパルコ、7階から10階がTOHOシネマズ、12階から22階が賃貸オフィスとなる。松坂屋とパルコで客層を補完し合いつつ、賃貸オフィスで1000人以上のオフィスワーカーを上野に誘致する考えだ。

 核テナントであるパルコは、ターゲット層を30〜50代に設定し、“ともだちを誘いたくなるちょっとおしゃれな大人のたまり場”をコンセプトに新しく屋号を「パルコヤ(PARCO_YA)」として展開。全68テナントのうち、約8割の52テナントが上野御徒町エリア初出店。上野の街に新しい価値・魅力を与えることを主たる目的とし、年間テナント売上高60億円を目指す。

 上野フロンティアタワー開業に合わせ、松坂屋上野店も11月4日にリニューアルオープンする。従来の60代以上に向けたMD展開に加え、新たな売り場づくりに取り組む。“上野好きが集まって、上野をもっと楽しもう”をコンセプトのコミュニティサイト「上野が、すき。」と連動した新しい売り場を本館2階に美容コーナーおよびカフェとして、7階にはギャラリーとして導入する。コミュニティーサイトで集まったメンバーの声を品ぞろえやイベントに反映し、顧客と売り場のつながりを強化していくという。

 今回のプロジェクトはJ.フロント リテイリングの2014年に発表した5か年計画の一環だ。山本良一・社長は「上野フロンティアタワーは街に貢献し、ともに成長していくというアーバンドミナント戦略の一環。上野ではビルの近辺に今までスポーツやビューティ関係の店舗の誘致を進めて来た。11月4日を機にビルを中心に未来の下町を作る“シタマチ・フロント”計画がスタートする」と上野の開発に意気込む。